八ヶ岳・天狗尾根-沢ポチャでまさにドボン |
んで、久しぶりの地獄谷、久しぶりの出合小屋までのくそ長い林道。
林道歩きが早いYZ部長はつったかたーーと歩いてあっという間に見えなくなってしまい、お散歩さんと二人でマイペースで歩いていたのですが、その久しぶりの長い出合小屋までのアプローチで、あろうことかワタシ沢ポチャしました…orz。ひっくり返って腰まで浸かり、左足は靴の中も浸水してしまいました。
<ここで沢ポチャしたわけではない>
あーーなんてこと(T_T) 冬に靴の中を濡らすとは命取りざんす(T_T)(T_T) この日の予定は、荷物を全て背負ってカニノハサミ手前の幕営適地まで上がる予定でした。しかし、この濡れた靴&靴下のまま標高を上げるのは凍傷になる可能性も考えられます。
とりあえず出合小屋まで行き、先に到着していたYZ部長に事情説明。ひとまず靴下と靴を乾かしましょう、そうしましょう。
<皆に協力してもらって乾かすの図>
さて、どうしたものでしょう。
ワタシ「一人でこのまま下山して、電車で帰るよー。」
お散歩さん「今夜はこの出合小屋に泊まって、靴と靴下しっかり乾かして、明日日帰りで天狗尾根アタックにしては!?」
YZ部長「全装備背負って行くからトレーニングになるんだ。荷物をデポして日帰りアタックでは意味がない!」「パーティーを組んだからには、別行動はダメだ!」
ワタシが一人で帰ることは論外なのだそうだ。ここは色々な意見があると思いますが、「パーティーは一緒に行動する。敗退するなら全員で敗退。」は山のセオリー。でも、まだこの地点は完全アプローチ。個人的には八ヶ岳で美濃戸口から美濃戸まで林道を歩いている途中に靴を濡らしてしまい、美濃戸から一人で引き返していいっすかー?くらいの勢い(まぁこの出合小屋は美濃戸よりもっと山深いけどね)現在の状況は「敗退するなら全員で敗退。」というセオリーには当てはめなくてよいのでは…と思ったりするのです。そして、ここで一人で帰ることができたら、どれだけ心が救われるだろう…。
偶然にも、その日の出合小屋にはYZ部長とお散歩さんの山岳会の別パーティーもやってきていました。我々は替えの靴下を持ってなかったのだけど、この別パーティーのうちのお一人が、替えの靴下を持っていたのであります。何でもやっぱりこのアプローチで沢ポチャしたことがあって、それ以来ここに来る時は替えの靴下を持ってくるようにしているのだとか。さ・す・が!!!
靴下をお借りしたものの、靴はまだ乾ききってないので、凍傷の不安はぬぐえません。ワタシは足も手も凍傷になったことがあるので、この状態で高度を上げることにはどうしてもナーバスになってしまうのです。こういったトラブルも、色々な条件を経験して、「ここまえは耐えられる」という経験値をあげてゆくものでしょう。でも、また凍傷になったら、4月からのクライミング強化月間も何もかも台無しになります。それだけは絶対にイヤ。
もし、凍傷と紙一重のところまで耐える覚悟がないならば冬山をやる資格がないと言われるのなら、ワタシは冬山はもうやっちゃいけないと、この時思いました。
結局、上に向けて一度は出発したものの、足指はなかなか温まらず、大事をとって出合小屋に戻りました。そして1泊して翌日日帰りアタック案に変更。急遽、パーティーに加えてもらったワタシが、二人には多大なるご迷惑をお掛けし…本当に申し訳ないです。
<出合小屋にて宴会開始の図>
翌日、風は強かったですが、無事天狗尾根を登り詰めることができました。
おはよう、富士山。
権現&旭もおはよう。
登る二人。
ザイルを繋ぐ二人。
縦走路に合流。
しかし、縦走路にはトレースがなーーい!!!ラッセルじゃーーーい。
右から、ニセ天狗、大天狗、小天狗。
ツルネ東稜を下降。
おや、奇遇ですね!出合小屋に戻ったら、おやおや、I塾繋がりのお嬢様がお二人いらっしゃいましたのよ(*^^*)
下山して、お風呂に入って、中村農場の濃いい卵がけご飯を食しました。美味しかったーー。
色々ありましたが、登れてよかった。ご一緒したお二人、本当にゴメンネ&ありがとう。