クライマー |
いろんな評判をききますが、私は大変楽しめました。クライマー以外の方が観ても、何のこっちゃわからない映画ではあると思いますが(笑)
この半年ほど師事している方(すなわちI塾長)が、ミニマムボルトを好んでいて、なるべく自然の岩の形状のまま登るってことを教わっているのです。だから、マルチピッチリード講習では登る時には残置ハーケン・リングボルト等はもちろんのこと、ピカピカハンガーも使いません(ただし下降では使うことも)。だから、自分の最近のトレーニングとリンクして(相当次元は違いますがw)、面白かったなぁ~。
クライミングをやらない人からしたら、そもそも「フリークライミング」って何なのさってね。ボルト打って、ロープやら道具使って、それで「体ひとつで登る」って何なのさって思わない?(クライミングやってる私だって考えることだから) んで、デビット・ラマが成し遂げたかった「パタゴニアのセロトーレにフリーで登ること」はへのこだわりは、理解が難しいよぉねぇ。
先日、山の会の集会で、昔ブイブイ言わせて登ってたアルパインクライマーなOBと話をしてて、「フリークライマーとザイルを組むと、やっぱり“そんなとこにこだわってないで早く登ってくれよ…日が暮れちゃうよ…”って思うよ」という話になりまして。でも、フリークライマー的にはA0って敗北感あるんだよね。もうちょいムーブ探ればフリーで抜けられるから、ちょっと待って…的な。
デビット・ラマは、1回目が全然登れなくて、2回目は何としても登りたくて手段選ばずA0祭りで登って、そして、いやいやこれじゃイカんだろう…自分のやりたいことはそうじゃないだろうって思って、3回目にフリーで登るわけです。
フリーへのこだわり、手段かまわず登ることへのこだわり。どっちがいいとかではないけど、自分がどのようにして登りたいか、これから登ってゆきたいかを、再考させられました。
それにしても、チェザーレのボルトの打ち込みはスゲー。デビットの2回目の登攀の時にA0満載で登っていくシーンがあるんだけど、あの間隔でボルト…いやいや近いよ近すぎるだろうよ!(ずっとあの間隔で打たれてるのかは知らないけどw)
そして山頂から50mのところに残置されたガスコンプレッサー。おいおい、人工物でかすぎだよ…(でも、そのコンプレッサーがガバになってたねw)。
総括:デビット・ラマ…かわゆす!!!!笑顔が…ほにょほにょ~~~。(結局はソコなのか…w)
日本に来てる間に、本物見にゆけばよかった!!!!!後悔役立たず!!!