槍ヶ岳・北鎌尾根-その3 |
早朝、穂先がその全容を明らかに。
体調崩していた某M氏も、小屋でゆっくりしてだいぶ元気になりました。
では下りましょう。
ひたすらに下りましょう。
河童橋から奥穂方面を眺めたけど、やっぱり山頂はガスの中。残念。
最初にその頂きに登るなら、前穂高岳は前穂北尾根から、槍ヶ岳は北鎌尾根からって思ってて、今回目的達成できてよかったです。でも、今回ルーファイもミスったし、また北鎌尾根トライしたいなー。次は独標巻かずに直登で。
北鎌尾根って、憧れるものがありますよね。加藤文太郎の印象からかな。自分が行ってみて思ったけど、ちまたで言われているように、北鎌尾根は体力&ルーファイ核心的なところがあるので、このルートを行ったことのある経験豊かな方についていくのであれば、難易度がかなり下がると思います。でも、連れていってもらうだけの登山は楽しさも半減かなって個人的には感じますけども(^^;;
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ところで、天狗の腰掛けで後ろからやってきた刺客(笑)はトレイルランナーさんでした。帰宅後、「北鎌尾根にトレランの人いたよー」と言ったら、ばぶぅ長老が「それはきっとこの人だね」って教えてくれて
やまちゃん 田中ゆうじん氏
北鎌尾根をぐるっとワンディ、ファストパッキングで駆けています。イノさんも北鎌ワンディやってたよねー。
ワタシは「速さと軽さは最大の武器」って思っています。ただし、ワタシ自身はそもそも速さがないので、軽くしてもたいして速くはなりません(苦笑)。
速さと軽さを武器にして、長い距離を一気に進むスタイルは、残念ながらまだそれほど山の世界に定着していません。だから、一般登山者がバリエーションルートである北鎌で“見た目軽装なトレイルランナー”(実際はそれなりに装備を持ってるし、その装備はめっちゃ精査された内容なんだけどね)に遭遇したら、たいていの人が「あんな軽装でダイジョビか?」「山を舐めてるな」と思うことでしょう。世間的に認知を受けるには、まだ年数がかかる気がするし、もしかしたら、このままずっと「山を舐めてる」と言われ続けてしまうのかもしれませんね。
また、ゆうじん氏のブログでもがっつり書かれていますが、しっかり準備&技術習得の上で難ルートに挑む人と、勘違い系の人がいます。TJARに影響された勘違い系トレイルランナーに南アルプスで遭遇した話をほえるちゃんから聞いたときは、大変びっくりしたものです。えーーっ、本当にいるんだ、こういう人!!って思いましたもん(苦笑) でもこういう、山に対して謙虚になれない人って、別にトレイルランナーだからってわけじゃなくて、ハイカーにも多いと思うし、結局はその人の人間性の問題なのかなーなんて思ったり。
それにしても、中房温泉からぐるっとですからね…すごいです!
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<装備>
-共同装備-
・ロープ(35m)…当初20mを持つつもりだったんだけど、20mじゃ懸垂で10mしか降りられないもんなーと・思って少し長めのを。
・バーナーヘッド
・コッヘル
・テント(nemo クアンタムエリート 二人用シングルウォール1.3kg)
・グランドシート
-個人装備-
・食料
・酒
・水
・ビバーク用予備の水
・シェラフ
・シェラフカバー
・簡易ハーネス
・ガチャ類
・ヘルメット
・軽アイゼン(持たないつもりだったんだけど結局持った)
・防寒具
・レインウェア上下
・その他通常の山道具一式
<結果論>
それほど夜も寒くなかったから、シャラフカバーのみでよかったかも。ダウン一度も着なかったし。