てんぷくトリオ@八ヶ岳天狗尾根-後編- |
そしてこの日もお約束どおり朝寝坊(アヒーー!)。
朝6時には出発したいねと言っていたのに、昨日偵察で踏み跡をつけまくっていた5人組のテントを横切る足音と話し声で目を冷ます。その時間、AM5:58…。ひょえーー!出発予定時間じゃないのさ!!
急いで起きて出発準備を…と思ったところで事件勃発。ワタシの500mlのプラティパス、栓が緩んでワタシのシェラフの中にこぼれているではあーりませんかー。ぎゃふん!プラティの中身はほぼ空…500mlもシェラフの中で流水って。水も貴重だし、何よりシェラフの外ならまだしも中って…(中は防水じゃない)。
不幸中の幸い。水漏れは他の人には被害を及ぼさず、ワタシのシェラフの中のみ。そして500mlの3分の2はワタシの右手のグローブが吸い込んでました。グローブは絞れるほどにビショビショ…今日はもう使えない(T_T) シェラフはまだ比較的新しいこともあり、少し撥水してくれてたみたい。致命的なダメージにはなってなかった。
ともあれ、利き腕のグローブが使えない。予備で持参していたグローブを使用することにするけれど、使いにくいんだよなぁ。今日が核心部なのに。トホホだよ(自業自得ですが)。
あらためて雪を溶かして水を作ったりで、準備に2時間を要し、やっとの出発はAM8:00。すでに予定の2時間押し。うーーん…やべぇ…(苦笑)
今回は基本1泊2日、3日目を予備日としていたので、最悪この日のうちに下山できなくてもダイジョビはダイジョビ。北リタ師匠は有給休暇もありーので実は5連休。だからワタシと某M氏と一緒に下山しないで、そのまま1人で継続登山予定。どこにどう行くかはまだ悩み中だったので、寝坊はそれほどのダメージではないみたい。
ともあれ、がんばって登りましょ。出発。
東面はみんな急登だよねー。調子の悪い股関節が大きな歩幅、大きな段差に対応がきつい。さらにとっても喉が渇く。しょっちゅう水を飲んでたり、ペースも上がらずで、自然と皆から遅れるワタシ。某M氏は絶好調な感じ。北リタ師匠は荷物が重くて大変そうな感じ。
北リタ師匠の荷物、そもそも共同装備としてテントは某M氏、ロープとガス缶2個はワタシ、リタさんは鉄鍋(笑)…という配分だったのが、リタさんの継続登山のため、リタさんはその他個人装備で1人用テント1、燃料、ロープを持たなければならなかったわけです。とにかく重そうです。いや、実際重かったです(20kgくらい)w
権現岳、朝日岳、ツルネのすばらしい眺望~。旭東稜の五段の宮も見えますろ。
AM9:20、やっと「カニの爪」と呼ばれる岩のある岩陵帯に到着。
世の中カニじゃーー!
もうちょい登って
登って登って
FIXロープのあるトラバース。このトラバースがなかなかしょっぱい。
30mのルンゼの途中までFIXロープあり。ロープがなくなってからは、そのままノーロープで登る。
この写真ではわかりにくいけど、ルンゼはけっこう急です。
登ってきた天狗尾根。左は真教寺尾根なり。
にせ天狗の岩にきました。
バンドに沿ってすたこら登り
中央アルプスと御嶽山が見えて
大天狗キターー!
大天狗の基部へ
ロープ出します
某M氏がトップで行きます。高さは10mあるかないかくらいかな?
ワタシはセカンドでプルージック
うへうへ。クライミング下手なので必死です。
っつーかグローブが予備の使いにくいやつだから、ホールドをつかめてるんだかとっても不安だよ(T_T)
最後にリタさんをビレイして終了~。ここからワタシ達は大天狗を右に巻きますが、大天狗を直登することもできます。
巻くと目の前に小天狗。もう難しいところはないでーす。
もうすぐ縦走路の主稜線
竜頭峰も近くに見えます。隣の真教寺尾根をアタックしてるパーティーがいたよ♪
縦走路に出ましたー。PM12:40。握手を交わして終了!
1時までに縦走路に出られなければ、もう1泊どっかでお泊まりかな…と思っていたので、想定の範囲内の時間でヨカター。
北リタ師匠はここから継続登山のため、赤岳方面に行くって。ワタシと某M氏は赤岳山頂には行かず、下山路となるツルネ東稜に向かいます。朝寝坊のおかげで2時間押しですからね…さくさく下山せねば。
北リタ師匠と別れ、キレットに向かって降ります。
登って来た天狗尾根の眺めがステキ♪
赤岳、中岳、阿弥陀岳がバッチリ。
それにしてもツルネへの登り返しはかったる~~(笑) ツルネ到着がPM2:30頃
ツルネ東稜を下山して、PM4:00頃 出合小屋到着。トレースがあったので思ったより速く降りられた。去年の旭東稜のときも下山にはツルネ東稜を使ったけど、その時はトレースがうっすらとしかなくて、ラッセルしながら降りたんだよね。んで、けっこう時間がかかったの。
完全に日が暮れる前に林道に出て、最後林道は月明かりの中てくてくと。
注:良い子はマネしてはいけません(笑) 暗くなってからの下山はやめましょー。っつーか、寝坊せずちゃんと計画的に出発しましょうね(^^;;
駐車場に戻ったのがPM6:38。お疲れサマンサ!!!
天狗尾根、天気に恵まれたのが何よりラッキー。楽しかったーー。
総括はまだ次回。