前穂北尾根でアルパインだよ★オールフリー |
前穂=前穂高岳(3090m)、穂高連峰の1部です(んなこたぁ~知ってるって!?)
そしてその前穂高岳山頂から北東に伸びる尾根が「北尾根」。
1峰を山頂として、2峰・3峰・4峰・5峰・5,6のコル・6峰・7峰・8峰と続きます。
ほいきた、こちらが前穂北尾根です。
涸沢から5,6のコルに上がってそこからギザギザした岩んとこを行き、前穂高岳山頂に向かいます。かっちょいい岩ですよねぇ。アルパインの入門ルートなのでーす。
ワタシは残雪期(5月の連休)にこの尾根を登りたくて準備してきてたんだけど、今年のGWは天候が悪かったのと、自分の凍傷の後遺症とで敗退となり。ならば、ひとまず夏に登ってみっぺ!!ということになったのです。
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おはよーございます、朝…(まだ夜?)です。出発です。AM4:00です。暗い中、昨日確認した5,6のコルへの道をあがってゆきます。既に上がってゆく先行パーティーあり。そして後ろから6名パーティーあり。ルート争奪戦になりそうな悪寒バリバリ(苦笑)。
寒いよー。三日月が顔を出してますー。
5,6のコルに上がったら東側が見えて朝日!ワフーー!
わふーーわふーーー!
そんで5,6のコルにテント張った女性二人組パーティーもいて、今のところ先行して上がった2名、うちら2名、6名パーティー、コルにテントの女性2名の計4パーティー。しかしまだまだ下から上がってくるヘッドライトが見えます。
さーて、まずは5峰。ここは一般ルートと同じくらいな感じ。高度感があるからそこが怖いかもだけど。
太陽キターー!
振り返ると5,6のコルと6峰。
6峰から5峰へのルートを見渡しつつ
よっこらせーのせー
4峰到着。ここが問題。ルートファインディングが重要。浮石多数。岩が安定してなくて、持った岩がぐらぐら…とかしょっちゅう。浮石が多すぎてロープ出すならタイトロープでコンテ。うちらはロープなしで。だいぶルートを間違えて、時間ロス。後ろのパーティーに3峰取り付きで追いつかれたし。
こちら6名パーティーの先頭。
4峰を3峰に向かって下ります。
振り返って…あちらが4峰の頂上ね。
こちら3峰のとりつきです。先行パーティーが取り付いてるのが豆粒で見えますが、どこにいるかわかるかなー??
はい、これ3峰の全貌。
先行パーティーズームアップw
さて、ここで本チャン不慣れな我らの本領発揮(!?)。先行パーティーが2組3峰に取り付いてる。そこまで上がって行くのはアレかな…と思って、下で待ってたら「行かないならボク等先行きます。上がっていかないとルートも見れないし」と言って6名パーティーが先に取り付いちゃった。ここはさっさと上がっていかないといけなかったんだ…。
反省しつつ、ビレイ点近くまで上がります。続々とやってくる後続パーティーの姿を見下ろしつつ…。
んで、うちらの後からやってきたコルでテントの女性2名パーティー。リードの女性が今年は北尾根2回目というので、ついつい順番を譲ってしまった(汗)。
そんで結局待つわ待つわ…私待~~つ~~わ~~♪とあみんを歌いたくなるくらい待ったわ。まぁ人気ルートで待つのは普通だと思うけどね、…結局この取り付きで2時間待ちました。
下にいる青いザックがワタシ♪ ビレイ中は2名の女性パーティーのセカンドさん。荷物がでかいです。5、6のコルでテントとなるとこんだけ荷物が大きくなるわけです…。今回5.6のコルでテントって案も考えてたのだけど、初めての夏のアルパイン本チャンで、重荷を背負っての登攀はやっぱやめておいてよかったなぁ…と思いました。
やっとルートがあいてうちらが登り始めたら、しびれを切らした後続がガンガン登ってきてなんだかもうルートがえらい騒ぎな感じ。
ちょっとーーーうちのロープと交差してるわよ!カンベンしてよ!!!!とワタシが叫ぶこと2回(笑)。
おいしょ、おいしょ。
4峰が見えます。
ビレイ解除でワタシが登ろうとしてもロープが上がっていかない。某M氏のビレイ状況に何かあったんだ…と思い、ロープが引かれるまで待ってたら、後ろからも途中からも「ちょっとーー!ローープアップ!!!!!!!!!彼女が登れないわよーーーーーー!」と某M氏、叫ばれる(笑)。後で確認したら、スリングを岩にかけてビレイ点をとってたんだけど、いざビレイ開始となったら、先行パーティーの誰かがちょっとスリング引っ掛けちゃったみたいで岩からはずれちゃったんだって。そんであわててビレイ点を作り直してたら下からわんさか「ロープアップ!」と叫ばれた…という次第(苦笑)
3峰の頂上が近づいてきましたよー
涸沢が見えます。
某M氏、ルートクリアになるのを待ってるとこ。
こいつを上がって3峰頂上。槍ケ岳がフレームインしておりますのぉ。
2峰を懸垂で降りてきました。懸垂じゃなくてもクライムダウンできますが、せっかくだから懸垂!っつって懸垂下降なり~(笑)だって、このためにエイト環持ってきたんだよ。
こちら1峰、すなわち山頂。上には岳沢方面から上がってきた登山者たちが見えますろ~
1峰の頂へ
きまってますぜ、だんなw
振り返れば2峰。後続パーティーいっぱーい。
そんなこんなで、クライミング自体は私でも登れるくらいだから難しくはなく、上り始めたらちゃっちゃっと登れる。ワタシ、ずっとセカンドだしね。ツルベで行くぜ!と意気込んでたのだけど、後続パーティーがあまりにも多くてもたもたしてると怒られそう。なのでとっとと某M氏にリードで行ってもらってた。
しかしながら待ち時間が長かったから、前穂山頂についたのは涸沢を出発してから8時間経過した12時頃。ひょえーーーーーーーーーーーー!!うちらのすぐ後から登ってきたパーティーは4:50に涸沢を出発したらしいから、とにかくうちらはいろいろあって遅かったってことだぁね。まぁ事故なく確実に登れたからヨシという感じだけど。
岩場での他パーティーとのやり取りをどんな風にしなきゃいけないとか、勝手がわからなくてワタワタした部分があったけど、でも次回は混んでる岩場でももっとスムーズにできることと思います。よしっ、次回もがんばるどーーー。
1峰の頂から三角点のある前穂山頂へはすぐ。
やったーーー!
あぁ…やっとやってきました、前穂高岳山頂(感涙)。でも本当に登りたいのは残雪期。だから来年5月にまた来るよーー。
それでは登頂の儀式(?)を……
オールフリーじゃ!
アルパインでオールフリーじゃ!
ごくごくごっくん!
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(まだしつこく記事UPするのねって、突っ込みあり~~のですが/笑)
登頂したけど、まだまだここからも長い…涸沢のテントまで戻らないと。前穂から涸沢まで、CT4時間20分くらいかな。
緊張を解くのはまだ早い。
つづく