Mepanna works - BANZAI的な日々-

teambanzai.exblog.jp
ブログトップ

さよならパパン

約2年半の闘病生活の末、パパンが天に召されました。肺ガンでした。

享年77歳。児玉清が77歳で16日に死去、パパンが19日(法的には20日)に、そして長門裕之が77歳で21日に亡くなり、77歳の訃報が続きなんとも悲しい1週間でありました。

パパンの人生が良きものであったと、今はそう願うのみ。




以下、最後の数日の記録。自分のメモリーとして書いておきます。







肺ガンが見つかったのは、2008年11月のことでした。そして12月8日、肺ガンの手術

http://teambanzai.exblog.jp/9030346/


がんばれパパン!と書いたワタシに、わけもわからず、皆さんコメントありがとうございました。
アル父さんもガンバレ…と書いてくれています。


手術は成功し、片肺の約半分近くを切除。その後1年半くらいは元気だったと思う。


そしてある日、ガンの肝臓への転移が発覚。抗ガン剤治療や、ラジオ波焼灼療法など、父は精一杯がんばっていました。

しかしながら次から次へと増えてゆくガン細胞。2011年4月2日、家族と本人が病院に呼ばれ、これ以上の治療は無理である旨伝えられ。すなわち余命宣告。ホスピスなど緩和ケアの施設をあたるように言われました。

この時初めて知ったのだけど、ホスピスの利用にあたっては「余命6ヶ月と医師が診断した場合」というのが条件なのだそうだ。主治医の先生ははっきりとあと何ヶ月、何年とは言わなかったけど、つまりは余命6ヶ月ということなのだ。

この日、父は家族に言いました。「あと1年はなんとかがんばって生きたい」…と。


5月15日(日)、レイク to レイクから戻ると母から電話がありました。「じーじ(父の事)がなんだか突然がくっときちゃってね。歩くの難しい感じで、火曜日が病院予約の日だから、あんた仕事休めるなら車で病院に連れていってよぉ」と。この時は家族は皆、それほど重大には思わず、なんだかどうしたんだかな…くらいに思っていたのです。


5月17日(火)、仕事を休んで父を連れて病院へ。父はなんとか自力で歩いていました。ほんのちょっとだけど朝食でサンドイッチも食べて。でも意識は朦朧。診察室に入ると主治医の先生の表情が変わりました。1週間に1度診察に来院していたので、先週と比べての衰弱具合がびっくりするほどだったのです。


主治医に「ホスピスの方の手続きは進んでるのですか?」と聞かれ、母が「ホスピスがとても混んでいて、一番早い面談の予約が5月27日だったので、27日に…」と答えましたが、すぐさま「それじゃあ間に合わないな…在宅緩和ケアの施設を紹介するからそっちに連絡をしてもらったほうがいいですね。」とのこと。在宅緩和ケアの方なら、今日からでもすぐに対応してくれるらしい。


そしてそのまま紹介してもらった施設へ。紹介状に目を通し、父の状態を見た緩和ケアの医師は父の目を見て単刀直入に言いました。


「お父さん、あなたはもうすぐ死にます。お迎えが来ます。でも今とっても苦しいでしょう。私がその苦しみをとってあげます。楽に最期の時を迎えられるように…」と。


父が涙を流しました。ただただ、涙を流しました。


母の話では金曜日はまだ普通で、車を運転して出かけ、買い物をして帰ってきて。でも金曜の夜から急にがくっと来て、鎮痛剤(モルヒネ)を飲んで寝込んでいたのだと言います。緩和ケアの医師に金曜日までは元気だった話をすると「肺ガン患者の特徴なんですよ。急に容態が悪くなり、その後は本当に早いです。」と説明されました。そんな事、今までの病院の主治医からは聞いたことなかった…。


「かなりご自身はがんばってるけれど、相当つらいはずです。このつらさは本人にしかわかりません。飲むモルヒネではもう効かないと思いますので、注射で体にモルヒネを少しずつ注入してゆく形をとります。これで痛みは取れますが、その分寝ている時間が圧倒的に長くなります。とにかくすぐに家に帰って横にならせてあげてください。」


そこからはバタバタと。大至急の扱いでケアマネージャーさんに介護用ベットを手配してもらい、父をベットに寝かせ。この時に父が「ごめんね…」と私に言いました。これが私が聞いた父の最期の言葉となりました。


5月18日(水)、午後4時過ぎ、仕事をしていると母から電話。「じーじは今夜を越せないかもって言われた」と。夕飯の支度をする気になれないと母が言うので、家族皆の夕飯を私が買って帰り、そのまま父のベットの横で甥っ子1と母と私でごろごろと。父はモルヒネが効いていて寝たまま。話しかけると時々目がぴくっとなるけれど、もうまぶたも開きません。父の呼吸が止まらないかどうか、母と甥っ子1と私とで交代交代見守っていました。部屋にはそんなにスペースがないので、姉と甥っ子2は自分たちの部屋にいて、時々様子を見に来たり。


5月19日(木)、父はまだしっかり呼吸をしていました。この分なら今夜も越せるでは…!?と思い、母と私はうとうと。しかし23時過ぎ、甥っ子1からたたき起こされます。父の呼吸の様子が変わってきたのです。姉と甥っ子2を呼んで、皆で父を見守りました。


d0107938_12475365.jpg
「もうがんばらなくていいからねぇ。じーじ、お疲れさまねぇ。」 母が父の手を取り、優しく話しかけていました。

少しずつ呼吸の間隔が長くなり…そして23時35分、皆が見守る中、父の呼吸が止まりました。永遠に止まってしまいました。


--------------


法的には、医療従事者が亡くなったと判断した時間が死亡時間になるのだそうだ。私達が看取る中、父が旅立って行った時間は19日(木)の23時35分だけど、看護師さんが来て確認していただいた時間が20日(金)の00時35分。ゆえに父の命日は5月20日となった。


5月23日(月)、通夜。

5月24日(火)、告別式。


家族葬で行ったので、弔問はご辞退させていただいた。


父の最期を全員で看取ることができ、私たち家族は幸せだ。
そして、家族皆に見送られて旅立った父も、きっと幸せを感じているに違いない。

ただ、後悔していることひとつ。

金曜夜に調子を崩して…というときに、その重大性を察知してすぐに我々が動いてあげられていたら、緩和ケアを早くに始められたのに。少しでも早く体がつらいのをなくせてあげられたのにということ。つらかったのに、気づいてあげられなくて…ごめんね。


姉は気丈にしていて、仕事柄ってこともあって(葬祭業なのだ)てきぱきと葬儀をしきっていたけれど、火葬炉に父の棺が入れられるとき、堰を切ったように涙を流し始めた。姉がこんな風に泣くのを初めて見た。姉は父とそれほど折り合いが良かったわけではなかったし、入院中はお見舞いもあんまり来なかったし、正直、父が亡くなっても、大きな悲しみはないのかも…と密かに思ってたのだ。悲しみの感情の露出は人それぞれ…皆悲しんでいる…それだけが確かな事。


d0107938_21495464.jpg
お花いっぱい。あっちの世界ではゆっくりしてね。今まで育ててくれてありがとう。
[PR]
by team-banzai | 2011-05-27 12:48 | 日々徒然 | Comments(12)
Commented at 2011-05-27 14:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by けーこ at 2011-05-27 17:54 x
痛みのない国に行かれたんですね。
お父様のご冥福を心よりお祈りいたします。

ホスピス入るのも(順番待ちが)たいへんなんだそうですね。
うちの父も命日と実際の時間は違います。実際はいつなんだか正確な時間まではわかんないけれど…。

残された方としては、最初はどっち?って思ってましたが、
月日がたつにつれ、細かい日付は重要じゃない気がしてきたり…。
Commented by カセージン at 2011-05-27 19:12 x
ご愁傷さまです
ほかに言葉が見当たりません
Commented by 突貫野郎 at 2011-05-27 21:18 x
本当にお疲れ様でした。
また、亡くなられたお父上のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

しばらくの間、お父上との思い出をどうかご家族と共有して語り合ってあげてください。
そして気持ちを切り替えられたらみんなで山に行き、お父上との思い出話をどうか聞かせてくださいね!。
Commented at 2011-05-28 21:36
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-05-28 23:15 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by boku at 2011-05-29 07:15 x
慎んでお悔やみ申します。
自分の父亡くした時のこと思い出しました。
家族助け合って行きましょう。
Commented at 2011-05-29 17:24 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by trekker-k at 2011-05-29 18:47 x
お父様がお亡くなりになられたとのこと、謹んでお悔やみ申し上げます。ご家族に見守られながら天国に召されたお父様はとても幸せな最期だったのではないでしょうか。
Commented at 2011-05-30 09:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-05-30 11:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-05-31 00:42 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。