信越五岳トレイルレース 2009 100きろを歩いた話し 2 |
このあたりからボス蚊取りと一緒だったり少し離れたり。モロちゃんはトイレ渋滞で最初に離れた時から先は、ずっと後ろをついてきてくれている。
そばの花ゾーンはどこだったかな(?_?)
3A。残り少ないトマトゲット。しかしリプレニッシュはもうない。温泉まんじゅうもない。コーラは当然のごとくない。ここから先はしばらく川沿いのゆるやかな登りの道が続く。
ゆるやかに登ってるところがニクい…。ここから完全にボス蚊取りは我々と合流する形となった。
長い…リバーサイド、長い……ホテルはリバーサイド♪…と思わず唄ってしまうくらい長いw
もちろんリバーサイドにホテルはない…あるのは蜂の巣くらいだな(走った人のみがわかるネタ)
歩いたりちょろっと走ったり、休憩したりしながらようやくリバーサイドを終えると、今度は急登。
しかもブヨゾーン!!急登よりブヨがいや!!!!!!!ロングタイツなのにタイツの上からたんまり噛まれる(T_T)
第一関門の4A到着。関門閉鎖の約1時間前。最初のペースは予定より早かったけど
リバーサイドでてろてろしてたので結局プラマイゼロ。予定通り。
ボス蚊取りの予定も1時間前到着だったらしい。しかし休憩してたらあっという間に10分。
いかん!ボス、行きましょう!!
コスモス園を通る。観光客たくさん。
入園にはお金がかかるらしい。うちらは無料!(正確には参加費16000円がかかっているがw)
うんしょ、うんしょ。
ここから先…実は記憶があいまいで(あひーー)
気づいたら笹ヶ峰の牧場だった(笑)
牧場にいたスタッフのおじさま方とトイレのついでにしばし歓談。
「コーラがない!エイドの食べ物が食い尽くされてる感が…!」と話したら
おじさま方が飲んでたコーヒーを「コーヒーでよかったら飲むかい?」と
1杯もらっちゃった。温かいコーヒーが身にしみる…ありがたや(T_T)
すると、「じゃあ急遽ここをエイドにすっか!」と言って、さらにドリップしたコーヒーを
クラブハウスから持ってきてくれた。きっとその後に来たランナーにはコーヒーを
配ってくれたに違いナス。
さて、第三関門(ここでドロップバックを受け取ったり、ペーサーが合流したりする)まであと2キロくらい。
牛を見てテンションmaxなワタシを尻目に、トレラン野郎さんが抜かしていった。
うっ、やられた…(抜かされたくなかったの?/笑)
そして第三関門、キターーーーッ!
第三関門では奇跡のコーラ、残りあとペットボトル1本くらいのところ、ようやくありついた。
コーラ最高。
で、ドロップバック受け取って、上だけ着替えて、ヘッ電装着、食料をパックにつめ…
よしっ、行くぞ。ボス蚊取り、モロちゃんと3人で第三関門を出発。
出発時にはDJが大きな声でエールを送ってくれて、とても気持ちがいい。
第三関門を出発してすぐ、救急スタッフから歩きながらコースについての説明があった。
「この先、登りは普通に登ること。林道と走れるトレイルは軽く走るか早歩きか。そして下り、下りはゆーーーっくり行くこと。絶対急がないこと。それで完走できるから。よしっ、行ってらっしゃい!」
了解です。普通に登って、軽く走って、下りはゆーーっくり。
がってんしょうちの助です。
ほどなくライトオン。ここから熊のプーさんゾーン。
道中、スタッフから「勢い余って古池につっこむなよ~w」と言われた。
途中しらちゃんに遭遇。もともと痛めてた足が悪化してるそうでペースダウンだそうだ。
先に行かせてもらうが、しらちゃんは根性でついてきた。これが70km地点くらいかな?
先を行くランナー二人&ペーサー一人のぺーサーの女子がえらいにぎやか。
にぎやか……すぎる(爆)。これがゴールまで一緒だったらワタシ発狂するかも?と思うくらいにぎやか。(失礼きわまりない感想ですが)
ボス蚊取りはけっこうそれを楽しんでいたかも(笑)。
さて…
第2関門に制限時間内に着く自信はあった。問題はここからだ。
レースの前の検討では、自分の今までの脚力・持久力を考えると、難しいと思ってた。
でも、もうゴールを目指すことしか頭にはナス。リタイアのリの字も頭をかすめはしない。
ゴールするのだ!時間内に!
…とはいうものの、右膝が痛くなってて下りが思うように下れなくなってた。
膝が痛くて下れないってのは初めての経験。う~~ん…困ったなぁ…。
下りでがくっとペースが落ちてしまう。かなり時間のロス。
6Aのエイドに着いた時点で、第三関門通過がちょいやばい感じに。
ボス蚊取りとしらちゃんを関門アウトに道連れにるわけにはいかない。
二人には先に行ってもらい、ワタシとモロちゃんで後から二人を追いかけた。
ここで最終手段、モロちゃんが持ってた痛み止めの薬を飲んだ。
これが効いたようで、痛みがある程度治まったのと、路面も比較的膝にやさしい感じだったのとで
6Aから7Aまでハシルハシル。
走ってたら結局ボス蚊取りとしらちゃんを追い抜いてしまった(笑)
8A到着。蕎麦!蕎麦!
しかし、第三関門自体は8Aからちょい進んだところ。
ここでのんびりしてたら関門閉鎖だよ。
そそくさと蕎麦を食べて第三関門通過。関門閉鎖の15分前。セーフ。
よかった…と胸をなでおろすも、ラスボスが待っている。飯縄山。
標高1800mまで登らねばならぬ。
ガスってきてるし、雨も降ってる。
あぁ…雨はいつ頃から降ってきてたんだっけかな…。
けっこう降ってるなって思ったのは6A~7Aあたりだったけど。
ひたすら登る。登る。
すると後ろから、にぎやかペーサーの女子の一行から上がってくるではないか。
関門を越えたのか!
ボス蚊取りが一言「う~~ん…ぎりぎりで関門を越えさせるとは、優秀なペーサーだなぁ…」と感心のコメントを。
とにかく登る。登る。
途中でスタッフが「半分まで登りましたよ!がんばれ!」って。
でも何が半分なのかよくわからない(笑) だってそこから先、まだずいぶん登ったから。
途中、巡回していたスタッフがワタシの前について
「先頭はつらいでしょ。ひっぱりますから少しついてきてください」と言って
ペーサーになってくれた。ありがたい。リズムよくがんばって登る。
ボス蚊取りが「僕はちょっともうついていけそうにありません…疲れてます。先に行ってください。」と言う。モンブラン160kmの疲労が抜けきっていないようだ。
そしてようやく下山分岐へ。
分岐にはヒロッキーと(なぜか)bombaye123さんがいた(笑)。
正直、bombaye123さんはヒロッキーと一緒に選手の誘導をやっているのかと一瞬思ってしまったw
ヒロッキーから下り方の指示を受ける。
「テープが貼ってあるから、そのテープのあるルートを行ってください。テープがない方は降りにくいルートです。この時間なら充分完走できるタイムです。この下りはとにかくゆっくり慎重行って!」
了解!テープの方を下るのね、がってんしょうちの助。
クダル、クダル、下ります。しかしLEDのライトでさらにガスったエリアが見づらい。
下っていると、ボスがちゃっちゃか降りておいついてきた。ボス蚊取り、疲れたと言いながらすげー早い。
「メパンナさん、下り方が悪い。ルートの選び方がダメだよ。あと膝のクッションをもっと使った方がいい」とボスから指導を受ける。
ボスに先頭を行ってもらい、ちゃっちゃか降りる。しばらく降りると、渋滞となった。みんな慎重にゆっくり降りてるからね。
しかしこの渋滞で、後方から思わぬ声があがる。
「先頭の人、ペースあげられませんか!?このままじゃ制限時間が…」と。
渋滞が繋がってて先頭は見えるところにはない。
雨で濡れた岩、ガスって視界がきかない世界、みんなそれをケガのないよう
慎重に降りている。
この状況でこういう発言が出てくることが信じられない。
「無理でしょう!」 思わずワタシが叫んだ。
そしたらしらちゃんが「まだ1時間半あるから時間もだいじょぶだよ!」と補足してくれた。
スタッフがところどころ「あと○kmで林道で、林道を2km走ったらゴールです!」と声をかけてくれるのだけど、どこまで行ってもその○kmの距離が縮まらない(笑)
だんだん選手も殺気だってきて(仕方ない…みんな90km以上移動してきて疲れてるから)
「何回あと○kmをきいたら終わるんだ!?」みたいな感じになってきた。
下りの斜面がゆるやかになってくると徐々に渋滞は解消され…
ようやく林道。ゴールまで多分本当に(笑)あと2kmくらい。
ボス蚊取りはもう走る足が残っていないという。
4人でこのあと2kmをおしゃべりしながら歩く。
ゴールのDJが聞こえてきた。ゴールまであと少し。
ゴール手前、せっかくなのでモロちゃんと二人で走った。
走って…そして二人でゴールゲートをくぐった。
100km…21時間27分。 午前2時57分。
長かったけど短かった。
だってボス蚊取りは、この倍以上の時間をモンブランで、2日間不眠で踏破してるのだ。
苦しかったけど楽しかった。
南アルプス縦走の強風の中の移動のほうが辛かったから。
ちょっとはワタシもレベルアップしたのかな!?
そんな手応えとともに…
信越五岳トレイルレース 2009 終了。