DAY 2 ★南アルプス縦走 |
■BANZAI的縦走シリーズ 2009年夏
■南アルプス編
■2日目 天候-快晴 夕方から霧
朝食:しょっぱい系パン1個 アルファ米1個
昼食:おにぎり1個 しょっぱい系パン1個
おやつ:パワーバー バナナ味
夕食:熊の平で作ってもらったお弁当 ビール(ロング缶)
宿泊:高山裏避難小屋 1泊素泊まり&寝具で5,000円也
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AM 03:00 起床
AM 04:00 出発
食事は歩きながら、昨日作ってしまったアルファ米のおこわを食す。
……が、しかし。このおこわが激まず、ゲロまず(爆)
塩をかけて味を濃くして無理矢理食す。
少し明るくなってきたところで、北岳バックにモーニングコーヒーを。
お湯は小屋でテルモスに入れてもらってきた。お湯代200円也。
バーナーも持ってきてるんだけど、お湯を沸かすのがちと面倒でね(^^;;
沸かしたあともバーナーが冷めるまで時間かかるしさ。
時は金なり。
アルファ米のおこわ、まじで旨くない。無理だ。喉を通らない。
ソーセージパンに切り替えて、こっちをムシャムシャ。
※しかしアルファ米ももったいないので、その後歩きながら
無理矢理全部食しました。
AM 6:16
北荒川岳
地図に「塩見岳の展望が圧巻」と書いてあった。
そして……その言葉の通り、まさに塩見岳が圧巻で。
ワタシはあまりの山の美しさに涙がちょちょぎれたのでした(T_T)
今までいろんな所に行ったけど
景色に感動して涙が出そうになるのは、初めての経験だったかも。
多分この感動は、自分の足でここまで歩いてきたせいもあって…
しばし塩見岳を眺めながらたたずんでいたのでした。
写真ではその景色のすばらしさは半分も伝わりませんが…
とりあえずドン!(笑) ね、写真だとなんか普通じゃない!?
AM 8:10
塩見岳到着。
先客のおじさまが1名おられて、写真を撮って貰った。
パチリ♪
富士山も見えます。
こちらは西峰。
もう一人おじさまが来られて、3人でしばらく談笑。
さて、じゃあ行くかな…と山頂から降りようとしたら、かがんだ瞬間に
サイドポケットに差してあった500mlのペットボトル(musashi リプレニッシュ)が
ゴロリンコと下に落ちて行ってしまった!
“あ゛あ゛っ!!” (リプレニッシュ…高いのに…/ポイントはそこか)
取りに行けるところにそのボトルはまだとどまってた。
そしたらおじさまが
「自分が取っておいてあげるから、あなたは先に進みなさい。
私のスポーツドリンクをあげるから」
と言って、1リットルのボトルをくれました。
3リットルも水を持っているのに、こうして500mlの水分がまた増えてしまった(笑)
しかしせっかくのご厚意だもんね。
塩見岳からの下りは少々岩場。
三伏峠方面から登ってくる登山者が徐々に増えてきました。
塩見小屋付近。思わずパチリとしたくなるかわいい看板♪
そしたらゆぅさんも同じ写真撮ってたね(笑)
AM 9:16
塩見小屋到着。トイレ休憩。
AM 10:44
本谷山通過。先客多数のため休まずGO。
AM 11:36
三伏山
振り返れば登ってきた塩見岳が。
三伏小屋はパスして分岐で休憩。
水場に行こうとしたら休憩してた他の登山者が
「水場までけっこうあるよ~~w」と。
そうか…けっこうあるのか…(往復30分くらいらしい)
最悪、途中の避難小屋で買えばいっか…と水場を断念すると
またここでおじさまが
「じゃあ私の水を少しあげるよ。自分はもう下山するだけだから」
と言って水を分けてくれた♪ ありがたい。
PM 12:41
烏帽子岳。
PM 2:11
小河内岳。
本当はここの避難小屋に宿泊予定だったのだけど、
順調に移動してきて時間にもまだ余裕がある。
それじゃあもう1つ先の高山裏避難小屋まで行っちゃおう(^^)v
しかし、烏帽子岳から小河内岳への途中、休憩してる男性に出くわすんだけど
この男性がワタシの顔を見るなり
「高山裏避難小屋のオヤジは最悪だ!オレはもう二度とこのルートには来ねぇ!!」
と、いきなり喋りだしたのです。本当にいきなりです(笑)。
よっぽど腹がたっていたようです。
男性の話では、日の入りまでには到着しようと計画的に18時過ぎに高山裏に
着いたところ、「最近の若いやつは常識を知らない!小屋には3時には着け!」と
こっぴどく叱られたとか。
おぉ…昨日6時過ぎに熊の平小屋に着いたワタシ、まさに叱られる対象です(>_<)
男性の話しが延々と続くので
「ワタシも叱られちゃうから早く小屋に着かないといけないですね。じゃあ行きます。」と
無理矢理話しを終わらせて先を急ぎ。
そしたら次はおじさまに遭遇。ワタシが高山裏避難小屋まで行くと話しをすると
「さっき追い抜いて行った人が、あそこのオヤジは最悪だって言ってたよ」とw
あの男性、会う人会う人に愚痴りながら歩いているのか!??
んで、トイレ休憩で立ち寄った小河内岳避難小屋のご主人に、そんな話しを聞いたのだけど…と話してみたら
「あの人は言い方がキツイけど、そんなのは気にしないでいたらいいよ。ただ、非常識な登山者に厳しいだけで。宿泊してやってんだ、みたいなお客さん気分の登山者がダメなんだよ。だから小屋についたら一言“到着が遅くなってスミマセン”くらい言えば大丈夫」って。
どうでもいいけど小河内岳避難小屋は新築(?)らしく、とってもキレイでした。
ここでジュース系(甘い飲み物)を飲みたかったんだけど、全部売り切れ(T_T)
この小屋では位置的にあんまり売れないから、
ジュース類の1回の入荷数は本当にわずかなんだって。
とりあえず、早く着くにこしたことはない。急げ急げ、小屋へ急げ。
つったかた~つったかた~♪
PM 4:50
到着しました。叱られるかしら…ドキドキ。
小屋へ行くと、中で大きな話し声がする。
ワタシの前に到着した人達に、小屋の主人がワーワー何か言ってる様子。
すると、常連さんらしき先客が
「あれが終わるまで待ってた方がいいよ(笑)」って。
では待ってる間に水場に行って水を汲んできましょう。
小屋から往復15分くらいのところに水場があります。
疲れた足にはこんな短い登り下りもちょっときつかったりするのだけど(>_<)
明日の朝早朝に汲みに行くよりは今がいいでしょう。
水を汲んで戻ってきたら小屋の主人がでかい声で叫ぶ。
主人「素泊まりかっ!」
メパ「はいっ!あ、あ、寝具もお願いします!遅くなりまして申し訳ございません!」
主人「どこから来た!」
メパ「熊の平小屋からでありますっ!」
主人「おおっ、熊の平からは遠いな。この時間になるな!」
メパ「はいっ!けっこうがんばったでありますっ!」
主人「水を汲んできたのか。」
メパ「はいっ!」
主人「なんだ、この先、登山道沿いに30分くらい行ったところに水場があるから、
明日は空身で行ってもそこで汲めるんだぞ。
今夜の分なら言えばオレが汲んだやつをわけてやってもよかったのにw」
ホッ。 どうやら叱られないらしい。
しかも声はでかいけど、けっこうやさしい。
ビール(ロング缶)をもらい、ご飯準備。
(といってもお湯を沸かして味噌汁をいれたくらいだけど)
夕食は熊の平小屋で作ってもらったお弁当。
ご飯がもう堅くなってて残念なお味になってたけど
厚切りベーコンのケチャップ和えはムシャムシャいただく。
その他数名の登山者と、外人カップルが1組いたんだけどね、
ワタシのザックに付いているマリーを見て
「Regards ! Il’y a un chat.」(見て~猫つけてるわぁ)
とフランス語が。
聞くと彼らはベルギー人。そのままフランス語でしばらくしゃべっていると
周りから感嘆の声が(照)
(でも実はたいした会話はしてないから、超簡単なフランス語なんだけどね)
すると主人、
主人「なんだ!お前は英語がしゃべれるのか!」
メパ「大将、英語じゃなくてこれはフランス語であります!」
主人「ちょっと、これを説明してくれ!」
……と、ゴミのこととか水のこととかいろいろ、全部通訳。
全てを説明し終えると、小屋の主人は超ご機嫌です。
もう止まりません。
無線で他の小屋(百間洞山の家)に業務連絡っぽいことを始めると
主人「今日はな、驚くなよ!7人も来たぞ!(……途中略)
一人な、明日そっち(百間洞山の家)に泊まるっていうのがいるからな。
んあぁ~今日も熊の平からここまで来たっていうから、絶対行くわ!
オレの数十億の個人財産を賭けてもいいね!」(オイオイ)
そして無線が終わると
主人「おいっ、お前!オレの数十億の個人財産がかかってるから、明日は絶対百間洞まで行けよ!」
メパ「りょ、了解でありますっ!」
あぁ、絶対行かなくちゃ(笑)
そんなこんなでベルギー人カップル含め、わきあいあいと食事タイムが済み
6時ちょいには皆床についたのでした。
………が!
夜 8時ごろ。
ドンドンドンドン。
「遅くにスミマセン!!!」 小屋の戸を叩く音が。
常連さんがのそのそと動く。
「なんか事故じゃないだろうな…」
小屋の主人もしばらくして起きてきた。
そして戸をがらっと開けると
「すいません、今着いたんですが」
ただの到着の遅いテン泊希望の登山者でありました~~~。
何もなくてよかったけど、時間にして8時くらいかな。
この時間に着いたなら、とりあえずテント張っちゃって
受付は翌朝すればいいのに?と思いましたが
一般的にこういう時はどうするものなのでしょ?
師匠にきいてみよっ。
夕方から霧がまた発生。夕焼けは見えず。
気をとりなおして就寝♪
順調な2日目も終了(^^).